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1月3日の今日は、Appleの創業日(1977年)であり、New York Timesの広告欄に初めてautomobile(車)という単語が載った日(1899年)だそうです。
AppleのiPadをはじめとするTablet型PCが紙の代替物として世を席巻し、新聞社大手のNYTが将来的に紙媒体を廃止する可能性を示唆したことを考えると、何か感慨深いものがありますね。Newsweekに至っては紙廃止が決定だそうです。 帰国後に最新のテクノロジーにキャッチアップするためにiPhone5とKindle Fire HDを購入。テザリングを使いながら、タブレットによるWEB/電子書籍体験がどの程度のものなのか試してみました。 気づいたのは、特に欧米のニュースメディアがタブレット用にインターフェースを改善しているのに比べて、日本のニュースメディアはまだインターネットのサイトをそのまま読み込みに行く程度で、読みやすいとは言い難いですね。これではとても紙媒体の代替物にはなれません。700〜1000万部近い既存ビジネスを抱えるオールドメディアにとって、自分たちのビジネスと正面からカニばってしまうサービスの品質向上を、積極的に進めるのは難しいのかもしれません。この変化への対応は、社長をはじめとするマネージメント層がある程度若返って、問題を自分ごと化できるようにしないと厳しいでしょう。 一方、USのニュースメディアがこうも早く技術の変化に対応できるのかには2つ理由があると思います。一つはそもそもの各新聞社のビジネス規模が小さいうえ競争が激しく、舵の切り方を誤ると一気につぶれてしまうため危機感が強いこと。例えば、読売新聞が2012年度時点で約992万部の発行部数を誇る一方、アメリカ国内で最も発行部数が多いUSA Todayでも約228万部、Wall Street Journalは約206万部、New York Timesは約112万部弱程度です(数字は2007年時点)。日本が誇る高級紙「東京スポーツ」でも約242万部の発行部数(2008年時点)ですから、いかにアメリカの紙媒体が細分化されていて、生き残りに必死かが想像できます。第2の理由は、株式上場による外部説明責任のポジティブな影響が出ていること。例えば、ニューヨークタイムズのチェアマンであるMr. Sulzbergerは公の場で紙媒体の将来的な廃止の可能性を公言する等、明らかに株主を意識した発言を繰り返しています。これに乗っかる形で、Business Insiderが紙媒体から電子媒体に全てのコンテンツを切り替えた際、購読者がいくら払えばペイするかの試算を出すなど、面白い議論が起こっています。これは未上場で既得権益サイドにある日本のニュースメディアではなかなか起こりえないことです。 その他、Kindle Fire HDで遊んでいて嬉しかったのは、青空文庫の書籍がほぼ全て無料の電子データとして配布されていること。宮沢賢治とか、泉鏡花とか、すべてダウンロードしてしまいました。なんて贅沢なんだ!ありがとうAmazon! 一方、Webは閲覧性には優れていないので、いきなり40,000件以上のリストを並べられると戸惑ってしまいます。「インターネットは窓か鏡か」という議論がありますが、やはり僕は鏡に一票ですね。検索するという行為は、その人の持っている知識以上のものにはなりえないからです。いかにネット上でSerendipity体験を提供するのか、というのがこれからの課題と思います。 出版業界に限らず、コンテンツがDigital化することで既存のメディアとコンテンツが切り離され、バラ売りされる時代が来ています。こうなると既成のサプライチェーンが大きく崩れることになるので、新しいプレーヤーが参入し、既存プレーヤーは自らのビジネス領域/役割を変えることを求められています。この世界で生き残るのは、歴史に学ぶのであれば、やはり強者ではなく、危機感があり変化できるものということになるのかもしれません。 クリックで応援お願いします! #
by sunafkin555
| 2013-01-03 15:23
| MBA
新年あけましておめでとうございます。
2011年8月から続けている本ブログも、人気ブログランキングのMBA部門で第6位、留学部門全体では51位となりました。一応現役MBA生のブログの中では、最多アクセスを集めるメディアの一つになったようです。特に受験生が関心のある「TOEFLやGMATの勉強法」はほぼ一切書いていない(笑)のにそれで良いのかと思いましたが、たくさんの人に読んで頂き感謝しています。 毎年正月は家でのんびりしながら新年の抱負を考えたりするのですが、一応今年も30個ほどつくってみました。具体的なアクションプランに落とすなんて面倒なことはしません。計画は大事だけど、細かく考えると柔軟性がなくなるので嫌いなのです。旅と一緒です。 ところで、毎年おばあちゃんを中心に数少ない親戚と家族が集まりおせちを食べるイベントが行われるのですが、酒も入っていい感じになると、ばーちゃんが語り始めます。その話を一つだけ。 困難にぶちあたったときにどうすればよいか? 答えは「勇気を持つこと」だと。 勇気をもって前に進むこと。その先どうなるかわからなくても、勇気をもって今の自分にできることを実行することなのだと。 ストレートですよね....何だろうな、ビジネススクールで小難しいことばかり学んでいた身としては、頬をひっぱたかれたような感じがしました。自分でも思うのですが、考える作業ばかりやっていると、どうしてもリスク回避傾向が高まる気がする。それを世は「スマートな人」と呼ぶのかもしれませんが。私の祖母は元工場経営者だったので、考える間もなく判断を求められる場面がたくさんあったのでしょう。右脳と左脳のバランスをとっていこうと、思いました。 が、横に座っていた母がこの話を聞いて一言「当たって砕けろってことね」といい、なんか良いこと言ったのに結局それかよ的な空気になってがっかりしました。 ちなみにおせちでは、福島県産のやさいの煮物を頂きました。とてもうまかった。 留学前に被災地に行ったことを思い出します。今もまだ道半ばだと思いますが、 卒業後に必ずまた訪れたいと思いました。 本年もどうぞ宜しくお願いいたします。 2013年 元旦 クリックで応援お願いします! #
by sunafkin555
| 2013-01-01 08:55
| MBA
バルセロナに留学してはや1年と半年が過ぎようとしています。1年目はほぼ家と学校との往復のみの生活。夏は学校のプロジェクトとサンパウロでの短期研修で休みなし。2年目の1月期は少しは楽になるかと思いきや、グループワークに追われる中、あっという間に時が過ぎ行き、気づけば来期でMBA最終タームです。この冬は最初で最後の個人プロジェクトのために時間をあてることに決め、極寒暴雨の東京におります。帰国後は友人の結婚式に出たり、忘年会に参加したり、人に会ったりと忙しく過ごしている毎日。尊敬する友人を介して新たな出会いや縁もあり、つくづく類は友を呼ぶものだなと日々感謝。
そんな中、ついに2012年も終わりますね。 1年を通して比較的暖かいバルセロナとは違い、嫌がらせかと思うくらいの寒波が吹き寄せる東京。でも、これはこれでモノをじっくりと考えるには良い環境かもしれません(BCNにいるとすぐ飲んじゃうので)。久々にTVを見ていると、NHKで特集「イチロースペシャル2012」という非常に面白い番組がやっていました。今回のエントリーは今年最期ということで、今世紀日本が生んだ2人の天才についてつれづれ語って締めたいと思います。 イチローは言わずと知れた天才打者。日本プロ野球時代は7度の首位打者に輝き、その後、アメリカのシアトルマリナーズに海外移籍。野手としては日本人として初めてのメジャーリーガーとなります。2001年から今年までマリナーズの顔として活躍し、そのまま現役を全うし続けるかと思いきや、今年、かつて松井が所属した名門ニューヨーク・ヤンキースに移籍。すでに成功を収めた38歳の男が選んだ新たなチャレンジは、世間を大きく驚かせました。このNHK特集は、そのヤンキース移籍後の密着取材によるものです。 番組はイチローがいかにスランプと向き合い、どういう思考/アプローチを持ってそれを脱し、新たなフィールドで活躍しているかを丁寧に取材しています。大局感を持って目の前の困難を捉え、決して目の前の結果だけを出すためだけに自分のスタイルを変えようとしない姿勢はまさに求道者。バッティングを「生き方」と捉え打ち込む姿には、何か常人離れしたものを感じてしまいます。どうして彼はこうも自分がやること全てに対して確信を持って望めるのだろうか? その答えは、直接はイチローの口から語られませんが、そこに通ずると思われるコメントが番組終盤にありました。 「選手としての死は着実に近づいてくる。でも最期の瞬間を笑って迎えられるようにしたい」 このイチローの死生観、いつかくる「終わり」に真摯に向き合う姿勢と絶え間ない準備こそが、彼を唯一無二の存在に仕立てあげたのだと思う。 またそんなことを考えながら、ふと映像作家 今敏さんのことを思い出しました。今さんは、「東京ゴッドファーザー」をはじめ数々の名作を生み出し、その才能を惜しまれながら末期がんで亡くなった日本を代表するアニメーション作家。彼は2010年に末期がんの告知を受けた後、今世に悔いを残さぬように死の準備を整え、ブログを通じファンに「さようなら」と別れを告げ、逝きました。 末期がんの告知は残酷な現実ですが、結果、それは彼と彼の親類/友人/ファンに「死への準備期間」を与えました。これは想像だけど、きっと彼は奥さんに対して、それまで口にすることさえしなかった想い、感謝、愛を告げて旅立ったのではないだろうか。それは突然の死や、長生きしたあげく何も言わずにこの世に家族を残していくよりよほど幸せな終わり方だったのではないか、とすら思う。 つくづく、人生は有限なのだ。悲しいほどに。 そしてそれを心の底から認められた人だけが、悔いなく往生できるのだと思う。 いちおう今 敏 監督の最期のブログ記事のリンクをつけておきます。興味があれば読んで見て、感じたことをシェアして下さい。スティーブジョブスもいいけど、ここに書いてあることは当人が学んだ後づけの何かではなく、飾らぬリアルそのものです。 2012年、前半は勉強がきつかったですが、総じて楽しいこと笑えること、たくさんありました。それも周りの素晴らしい家族/友人/先輩方のおかげです。つくづく一人じゃ生きられんと思いました笑。生きてるうちは、お互いメンドクサイ感じの距離感でつき合っていきましょ。来年も宜しくお願いします。 では良いお年を。 「さようなら」 http://konstone.s-kon.net/modules/notebook/archives/565 P.S 人気ブロガーのチキリンさんが同じテーマについて書いていらっしゃいます。 http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1206/18/news007.html クリックで応援お願いします! #
by sunafkin555
| 2012-12-31 12:19
| MBA
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